大津地方裁判所 令和5(ワ)285 取締役会決議無効確認請求 令和6年10月31日 判決
１ ポイントは何か？
被告Ｙ会社の１０パーセント以上の議決権を有する株主Ｚ会社が、現会長Ｘ
の解任を提案した。
２ 何があったか？
大株主Ｚ会社の提案に基づいて被告Ｙ会社の取締役Ａが取締役会を招集し、
取締役会決議に基づいて議長に就任し、被告Ｙ会社の指名・報酬諮問委員会の
委員にＢ，Ｃ及びＤの３名の各取締役を選任し、原告Ｘを会長職から解職し、
被告Ｘ会社との一切の契約を解除する決議をした。
原告Ｘが被告Ｙ会社に対し、これらの決議すべての無効の確認と会長報酬を
請求した。
３ 裁判所は何を認めたか？
決議無効確認のすべてを却下し、報酬請求は棄却した。
決議無効確認請求のすべてに確認の利益がない。
委任契約終了により会長報酬制請求権は認められない。
４ コメント
会社法の手続としてやむを得ないことである。
以上