債務整理– category –
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【不服申立不可の事件:破産宣告に対し抗告を申し立てた事件】
【1 ポイントは何か?】 破産宣告に対し抗告を申し立てることはできない。 【2 何があったか?】 破産宣告に対し抗告を申し立てた。 【3 裁判所は何を認めたか?】 破産宣告に対し抗告はできないとして棄却した。 「破産裁判所がする破産宣告決定... -
【倒産事件:倒産会社の債権者集会において債権者委員会が選任された事件】
【1 ポイントは何か?】 破産手続の最高意思決定機関は債権者集会であるが、そこで債権者委員会が選任された場合の同委員会の権限をどう考えるかが問題となった。 【2 何があったか?】 倒産したD工務店の債権者集会で債権者委員会が選任された。... -
【倒産事件:平成16年破産法制定前の事件で破産宣告後に国税滞納処分による差押処分が行われた事件】
【1 ポイントは何か?】 破産宣告後の国税滞納処分による差押処分は無効。 【2 何があったか?】 破産者Aは、破産宣告前に国税を滞納していた。税務署が破産宣告後にAに交付要求をし、破産管財人の保管中の定期預金の差押処分をした。 【3... -
【倒産事件:有限会社の解散と総会決議無効を請求した社員が死亡した事件】
【1 ポイントは何か?】 有限会社(当時)の社員の持分権に含まれる自益権、共益権は一審専属的権利か。 【2 何があったか?】 上告人は先代亡Dが訴えを起こしていた被上告人有限会社に対する会社解散請求、臨時社員総会決議取消請求等の訴... -
【倒産事件:債権届出をしていなかった債権者が破産債権者相手の訴訟で受継の申立てをした事件】
【1 ポイントは何か?】 例えば訴訟の当事者が訴訟能力を失ったとき訴訟は中断するが、能力を回復した時は訴訟を受継する(民事訴訟法124条1項3号)。 【2 何があったか?】 D建設株式会社が破産宣告を受け、破産管財人Eが選任された。... -
【倒産事件:倒産会社に対する損害賠償請求権を債権者委員会の代表者会社に信託譲渡した事件】
【1 ポイントは何か?】 債権者委員会と信託譲渡を利用した倒産処理が行われた。 【2 何があったか?】 AがD商店の物件を無断売却し、損害を与えた。Aは倒産し、Dは、同損害賠償請求権をAの債権者集会の債権者委員会の委員長であるB社に... -
【倒産事件:債権者集会で長老格の債権者が答案会社と他の債権者らとの話合いの労をとった事件】
【1 ポイントは何か?】 債権者集会で話合いのあっせんの労をとった長老格の債権者に他の債権者らの代理権があるかが問題となった。 【2 何があったか?】 倒産会社A社の債権者集会が開かれた席上訴外DがA社とA社の問屋筋との話合いのあっ... -
【倒産事件:債権者が倒産会社に詐害行為取消権を行使した事件】
【1 ポイントは何か?】 倒産会社が破産宣告前に特定の債権者に弁済したことが通謀による詐害行為取消の対象になるか。 【2 何があったか?】 D建設が倒産し、破産宣告を受ける前にD円設支店長Fが特定の債権者Aから暴力を振るわれ強請されて... -
【倒産事件:民事再生の再生計画が裁判所によって認可されなかった事件】
【1 ポイントは何か?】 抗告人を再生債務者とする民事再生手続における再生計画につい て,民事再生法(以下「法」という。)174条2項3号等の不認可事由の有無が争われた。 【2 何があったか?】 抗告人の債権者は7名であったが、内4名、... -
【倒産事件:民事再生の再生計画の認可決定が争われた事件】
【1 ポイントは何か?】 民亊再生で選任された財産管理人が債権者との調整をおこない成立した再生計画案が裁判所で認可されたが、信義則に反しないか問題になった。 【2 何があったか?】 民亊再生債務者Bの財産管理人AがBの債権者Cと相互... -
【破産関連事件:建築請負業者が、建売業者の破産手続を利用してマンションの敷地を取得し、敷地権付マンション分譲による建築請負代金債権の回収を図り、妨害者に対する不法行為損害賠償請求をした事件】
【1 ポイントは何か?】 権利又は法律上保護されるべき利益(民法709条)民法 | e-Gov法令検索 民事訴訟法248条(損害額の認定についての特例) 民事訴訟法 | e-Gov法令検索 【2 なにがあったか?】 建売会社Aと建築請負会社B... -
【破産事件:破産債権者が破産管財人の善管注意義務違反を主張した事件】
【1 ポイントは何か?】 破産管財人の善管注意義務 【2 何があったか?】 破産管財人Iが、建物所有者Bを貸主とし破産者A社を借主とする建物賃貸借契約を、Bとの合意で解約し、敷金を破産宣告後に生じた債権等に充当した。その時点で財団財... -
【債務整理事件:給料ファクタリングが不当利得・不法原因給付等に該当するとされた事件】
1 ポイントは何か? 給料ファクタリングの仕組み 2 何があったか? Jは、「七福神」という名称で給与債権の質取りすなわち給与ファクタリングを業として、AないしIに対して平成31年頃から令和2年頃にかけて行った。 Jのホームページには... -
【破産事件:担保不動産競売事件において破産免責を受けた債務者の相続人が入札し最高価買受価格申出人となった事件】
【1 ポイントは何か?】 担保不動産競売での買受申出人となる資格が破産免責を受けたうえで死亡した債務者の相続人にあるか。 【2 何があったか?】 横浜地方裁判所を執行裁判所とする土地・建物担保競売事件において、破産免責決定を受... -
【破産事件:国家公務員の破産申立て後の退職金の4分の3を支出官が本人の同意を得て国家公務員共済組合に支払った後、本人に破産宣告が下された事件】
【1 ポイントは何か?】 破産財団 退職金による返済 返済の同意 否認権の行使 【2 何があったか?】 国家公務員でF大学に勤務していたEは昭和61年3月29日に自己破産の申立てをし、同月31日退職した。 同日、Eは、国家公務員共済組合F大... -
【破産事件:地方公務員共済組合が事務組合を通じて組合員の破産宣告後の自由財産である退職金から貸金の弁済を受けようとした事件】
【1 ポイントは何か?】 破産者の経済的更生と生活保障 破産財団を形成する財産 破産債権 自由財産 自由財産による破産債権の任意の弁済 【2 何があったか?】 地方自治体Dの地方公務員Aは破産宣告を受けた後Dを退職したが... -
【破産事件:債務不存在確認等請求本訴,不当利得返還請求反訴事件】
【1 ポイントは何か?】 破産宣告後に受け取った生命保険金 【2 何があったか?】 Bは、平成16年に被共済者B、死亡共済金400万円、受取人Y1及びAとする生命共済契約を締結し、平成23年に被保険者B、死亡保険金2000万円、受取... -
【倒産事件:民事再生法に基づく小規模個人再生で、再生計画案の認可が不当とされた事件】
【1 ポイントは何か?】 小規模個人再生の債権者一覧表 【2 何があったか?】 Yは小規模個人再生を申し立てた。 Yの作成した再生計画案が、意見を表明しないために賛成意見とみなされる債権者を含め再生債権者の過半数の賛成で可決されたが、Yが作成し... -
【破産関連事件:地方公務員が自己破産宣告後に退職し退職金を請求した事件】:
【1 ポイントは何か?】 破産宣告後の退職金 【2 何があったか?】 地方公務員Xは、破産宣告後に退職し、給与支払いの事務組合Yに退職金を請求した。事務組合は、貸付金を差し引いて支払った。 Xは、Yが差し引いた分は、Yの不当利得である... -
【貸金保証債務:保証契約締結後に主債務者が暴力団員であることが判明した事件】
貸金返還請求事件最高裁判所第三小法廷平成28年1月12日判決 裁判所HP裁判例検索085597_hanrei.pdf (courts.go.jp) 【1 ポイントは何か?】 保証債務の履行義務 【2 何があったか?】 金銭消費貸借契約の保証契約締結後、主債務者が詐欺... -
「破産事件:破産管財人が銀行に対し破産者の預金の払い戻しを求めた事件」
【1 ポイントは何か?】 銀行の融資金と預金の相殺権 【2 何があったか?】 ⑴ A銀行がB社に融資をした。 ⑵ B社は、A銀行に預金口座を開設していた。 ⑶ A銀行は、B社の顧客からの同口座への入金を別段預金に振り替えたうえで、B社への融資... -
【債務整理】 小規模個人再生と給与所得者等再生について
個人再生には小規模個人再生と給与所得者等再生という2種類の再生手続きがあります。 小規模個人再生は将来にわたって継続的な収入が見込まれ、無担保債務の総額が5,000万円を超えない個人債務者を対象とし、債務を大幅に減額する手続きです。 給与所得者...
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