【選挙法関係:選挙権者の1票の価値の格差が2倍を超え、選挙無効が主張された事件】

最高裁判所第二小法廷 選挙無効請求事件 令和7年9月26日判決

1 ポイントは何か?


令和6年10月27日に行われた衆議院議員総選挙のうち
➀広島県第1区及び同第2区
②原審、全国14高裁事件
➂東京都第5区、同第8区、同第28区及び同第30区
④東京都選挙区における比例代表選出議員の選挙

2 何があったか?


選挙区の議席1人当たりの選挙人の数の最大格差が2倍以上であり、選挙は違憲無効であ
ると主張した。

3 裁判所は何を認めたか?


原告ら(選挙権者等)敗訴。
国会の立法裁量権の範囲内である。
裁判官高須純一の意見 違憲状態があるが、国会が対応する時間が不足していたので、そ
の立法不作為は違憲とは言えない。

4 コメント


選挙権者の1票の価値の格差は2倍を超えるべきではないが、国会には一定の裁量権があ
る。

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