【倒産事件:民事再生法に基づく小規模個人再生で、再生計画案の認可が不当とされた事件】

1 ポイントは何か?

小規模個人再生の債権者一覧表

2 何があったか?

Yは小規模個人再生を申し立てた。

Yの作成した再生計画案が、意見を表明しないために賛成意見とみなされる債権者を含め再生債権者の過半数の賛成で可決されたが、Yが作成した債権者一覧表の記載に虚偽の債権が含まれている疑いがもたれた。                

           

3 裁判所は何を認めたか?

地方裁判所は、再生計画案を認可した。

再生計画案に反対した再生債権者Xが高等裁判所に即時抗告の申立をした。

高等裁判所は、債権者一覧表の記載に虚偽の債権が含まれている疑いがあることから、地裁による再生計画案の認可を取消し、地裁に差戻す決定をした。

Yが最高裁判所に許可抗告を申し立てた。

最高裁判所は高等裁判所の決定を認め、Yの許可抗告を棄却した。 

                                                                                                                                                                                                                                                                        

4 コメント

  債権社一覧表に虚偽の債権を記載してはいけない。

  参考 民事再生法 | e-Gov法令検索

以上

再生計画認可決定に対する抗告審の取消決定に対する許可抗告事件

最高裁判所第三小法廷平成29年12月19日決定(棄却)

原審  東京高等裁判所

裁判所HP裁判例検索

087339_hanrei.pdf (courts.go.jp)