1 ポイントは何か?
沖縄県民の大多数が知事の辺野古公有水面変更不初認処分を支持しているのに、なぜ、最高裁の裁判官は全員一致で知事の請求を棄却するのか。
2 何があったか?
沖縄県知事が令和3年11月25日付けで下した辺野古の公有水面変更不承認に対して、公有水面埋立法の所管大臣が令和4年4月28日付けで同不承認は法定受託事務であるのに裁量権を逸脱ないし濫用しているとして是正する指示を下した。
沖縄県知事は同年8月24日、所管大臣を相手に同指示は国の違法な関与に当たるとして取消しを求めた。
3 裁判所は何を認めたか?
沖縄県知事敗訴。
4 コメント
政治的に厳しい問題であり、社会観念上、知事の裁量権を重く見るべきであると考える。
判例
令和5(行ヒ)143 地方自治法第251条の5に基づく違法な国の関与(是正の指示)の取消請求事件
令和5年9月4日 最高裁判所第一小法廷 判決 棄却
原審 福岡高等裁判所 那覇支部