顧問弁護士とは
弁護士は、企業(法人の場合は代表者、自然人の場合は個人事業主)と顧問となる弁護士との顧問業務委託契約により、企業の顧問弁護士となります。
顧問弁護士の役割は、契約書作成・リーガルチェック、紛争・トラブルの対応、予防法務、事業内容の法的なチェックなどがあります。
顧問業務委託契約を締結する企業が顧問弁護士から、どの様なサービスを受けることができるか、顧問弁護士は企業にたいしてどのような役割を果たすか、企業は、顧問弁護士に対して、月額いくらの顧問料を支払わなければならないかは、顧問業務委託契約によって定められます。
顧問弁護士のメリット
企業は日ごろから法的な考え方を取りこまなければいけません。そのことが企業の緊急事態において即時に法的アクションを起こせるなどの大きな力を発揮します。
- 企業の社会的信用や価値を高めることができる。
弁護士との顧問契約を結んでいるということは、ステークホルダーに対し企業のコンプライアンス意識の高さをアピールでき、信頼性を高めることができます。これにより、企業の事業、経営、人材確保が安定します。
- 日常的な、契約書、利用規約、就業規則の確認などの業務をまかせられる
取引先との契約書の内容を、法的な問題や企業の不利益がないかを確認し、報告・助言を行います。また、契約後の紛争についても、依頼者の代理人として、交渉や裁判を通じてサポートいたします。
企業の規約や就業規則がない場合、コンプライアンスの問題が発生しやすくなります。各種法令を遵守した就業規則を作成したり、新しい就業規則に改訂することも可能です。
- その他、緊急の場合において、法的な対応と相談が可能である。企業の様々なトラブルの対処について、直ちに法律相談を実施し、迅速な対応が期待できる。
顧問弁護士の費用
通常は、月額5万円程度(別途消費税)ですが、企業の規模や業務の内容によって協議し決められます。
訴訟事件などが発生した場合は、個別の交渉委任契約や訴訟委任契約を締結して事件を受任することになります。その場合、顧問業務委託契約がある場合は、その定めるところにより、相当額の割引が行われます。
お気軽にご相談ください。
判例要約
-
【非公開の事件:過料の裁判は公開法廷の対審によって行われる必要はないとされた事件】
-
【企業:匿名組合員が出資した3億円の内2分の1以上、実質利益相反の取引に使われた事例】
-
【中小企業協同組合:タクシー事業協同組合が総代会で一部の協同組合員を除名した事件】
-
【労働組合:使用者が、労働委員会の救済命令を争った事件】
-
【あいちトリエンナーレの名古屋市に対する負担金訴訟】
-
【破産事件:破産管財人が、破産者の破産申し立て前の弁済を否認して、支払の返還を求めた事件】
-
【中小企業法務:フランチャイズ契約の解除が認められた事件】
-
【不服申立不可の事件:会社更生計画認可決定に対し抗告を申し立てた事件】
-
【労働契約: 固定残業代を超える残業手当の請求が認められた事件】
-
【横領刑事事件:社会福祉法人の設立者と法人財産の管理者が経営権譲渡契約を締結し、法人財産の横領のため共謀した事件】
-
【倒産事件:債権届出をしていなかった債権者が破産債権者相手の訴訟で受継の申立てをした事件】
-
【会社法;会社の元株主が、債権者として株主総会議事録の閲覧謄写を求めた事件】
-
【倒産事件:債権者が倒産会社に詐害行為取消権を行使した事件】
-
【倒産事件:平成16年破産法制定前の事件で破産宣告後に国税滞納処分による差押処分が行われた事件】
-
【会社事件:会長職を解任された原告が取締役会の決議無効確認と会長報酬を請求した事件】
-
【倒産事件:民事再生の再生計画が裁判所によって認可されなかった事件】
-
【労働事件:正規職員と定年退職後の嘱託職員の基本給や賞与の格差を是正しようとした事件】
-
アルコールチェックの義務化について
-
【商事事件:取締役が取締役会の承認を得ないで会社に無利子無利息で金を貸した事件】
-
【中小企業:製造委託取引における信頼関係が争われた事件】
-
【倒産事件:債権者集会で長老格の債権者が答案会社と他の債権者らとの話合いの労をとった事件】
-
【倒産事件:民事再生の再生計画の認可決定が争われた事件】
-
【倒産事件:有限会社の解散と総会決議無効を請求した社員が死亡した事件】
-
【倒産事件:倒産会社に対する損害賠償請求権を債権者委員会の代表者会社に信託譲渡した事件】