ezaki-law– Author –
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【刑事事件:平成17年福知山線脱線転覆事故事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、平成17年の福知山線の脱線転覆事故の刑事事件である。JR西日本の歴代3名の社長らが起訴されたがいずれも無罪となった。 【2 何があったか?】 本件脱線事故は、平成17年4月25日午前9時18分、福知山線の半径... -
【刑事事件:IP電話回線利用サービスが特殊詐欺に利用された事件】
【1 ポイントは何か?】 本件の被告人は、IP電話回線利用サービスの提供会社の業務全般を統括していたが、従業員らと共謀し、氏名不詳者らによって特殊詐欺に利用されることを認識しながら同サービスを提供したとして、詐欺の幇助罪に該当すること... -
【刑事事件:昭和48年大洋デパート火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和48年大洋デパート火災事件であり、死者103人、負傷者121人を出し、人事部長、売り場第3課長(3階火元責任者)、営繕部営繕課課員(防火管理者)の3名とも無罪となった。ともに起訴されたオーナー社長は第1... -
【刑事事件:昭和47年の千日デパート火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和47年の千日デパート火災事件であり、死者118人、負傷者81人を出し、ビル管理部課長(防火管理者)が禁固2年6月、執行猶予3年、キャバレー代表取締役(管理権原者)及び同支配人が各禁固1年6月、執行猶予2年の... -
【刑事事件:川治プリンスホテル雅苑火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和55年川治プリンスホテル雅苑火災事件であり、死者45人、負傷者22人を出し、社長(管理権原者)は宇都宮地裁昭和60年5月15日確定の判決で禁固2年6月、執行猶予3年の判決を受け、専務(管理権原者)は、本件最... -
【刑事事件:宝塚カラオケボックス「ビート」火災事件】
【1 ポイントは何か?】 カラオケ店は、消防法2条②、③、同施行令別表第一㈡ないし㈢の防火対象物、消防対象物であり、その経営者は消防法7条、2条④の関係者(所有者、管理者、占有者をいう。)、同法8条の管理権原者として、防火管理者(要資格)を... -
【刑事事件:平成14年中座解体工事ガス爆発事故】
【1 ポイントは何か?】 本件は、演芸場として親しまれた大阪の中座の解体工事でガス爆発事故が起き、解体工事の元請け会社の従業員と、大阪ガスの下請けでガスパージ工事を請負った会社の従業員(被告人)が火傷を負い、被告人に注意義務違反があっ... -
【中小企業協同組合:タクシー事業協同組合が総代会で一部の協同組合員を除名した事件】
【1 ポイントは何か?】 中小企業協同組違法に基づいて設立されたタクシー事業協同組合の総代会において労働組合に協力的な協同組合員を除名したが、裁判所が除名の効力を認めなかった事件である。 【2 何があったか?】 タクシー事業協同組合... -
【不動産の贈与:不動産を建築し出来上がりと同時に贈与した事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、建物の贈与契約の取消しの可否に関する事件である。裁判所は、建物の贈与契約についての民法550条但し書きの解釈として、建物の所有権が移転しても、占有の移転の前であれば、贈与契約を取消すことができるとする... -
【内縁解消:その後の争いとして第三者に対する相殺の意思表示をした事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、内縁解消後の争いである。内縁の当事者の一方Dが他方Aに対して旅館業に必要な土地の所有権を取得させる諾約を履行不能にしたうえで、AからDへの贈与金をAからBに譲渡し、BからAに請求し、Bの勝訴判決が確定... -
【介護給付費:眼球しか動かせない重度障碍者について、24時間吸痰体制を確立したとされる事件】
【1 ポイントは何か?】 本件の原告は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で、同居の妻にも適応障害等があり、松戸市に対し、24時間吸痰体制の確立を求めて「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(以下「障害者総合支援法」と... -
【刑事事件:公職選挙法違反で罰金30万円追徴30万円の刑に処せられた事件】
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法221条1項4号、1号は選挙協力目的の買収等を3年以下の懲役もしくは禁固又は50万円以下の罰金刑とする。本件は、40名以上の地方議会議員や首長らが取調べを受けた大型公職選挙法違反事件であり、起訴されたう... -
【刑事事件:公職選挙法違反で罰金40万円追徴50万円の刑に処せられた事件】
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法221条1項4号、1号は選挙協力目的の買収等を3年以下の懲役もしくは禁固又は50万円以下の罰金刑とする。本件は、40名以上の地方議会議員や首長らが取調べを受けた大型公職選挙法違反事件であり、起訴されたう... -
【抵当権事件:抵当権に基づく物上代位権で賃料債権を差し押さえた事件】1
【1 ポイントは何か?】 本件は、抵当権者が物上代位権に基づく賃料の差押えをした後に。賃貸人と賃借人が、賃借人が賃貸人に対して取得した債権と賃料を対等額で相殺するとの合意をしたが、裁判所は、抵当権者による物上代位の差押えの効力が相殺合... -
【抵当権事件:抵当権に基づく物上代位権で賃料債権を差し押さえた事件】2
【1 ポイントは何か?】 建物所有者が建物に抵当権を設定して金融機関から金を借りたが、返せなくなった。抵当権者である金融機関は、抵当建物を差押さえて競売に付することもできるが、物上代位権を行使して、建物所有者の建物賃借人に対する賃料債... -
【団体関係事件:土地家屋調査士会の社員総会決議が無効とされた事件】
【1 ポイントは何か?】 土地家屋調査士会は土地家屋調査士として業務を行う者が加入を強制される団体であるから、社員の除名等の懲戒処分についての総会決議は慎重でなければならない。本件は、除名の懲戒処分を受けた社員が総会決議の無効を主張し... -
【刑事事件:境界標の丸太を根元から切り倒した事件】
【1 ポイントは何か?】 境界損壊罪は土地の境界を認識できないようにする罪であり(刑法262条の2)、器物損壊罪(同262条)とは区別される。本件は、境界標の丸太を根元から切り倒したが、根本が残り、境界を認識できないことはなかったので... -
【証拠開示事件:民事損害賠償請求事件の被告が不法行為のないことを立証するため検察官に刑事裁判に提出しなかった捜査関係文書の開示を求めた事件】
【1 ポイントは何か?】 民事事件で証拠となる法律関係文書を第三者が保持している場合は、その第三者に対して開示を求めることができるが(民事訴訟法220条2条ないし3条)、刑事裁判に関係する文書は刑事公判において開示する以外は原則不開示... -
【交通事故刑事事件:自動車の右折中、対向車線の停止車両の左側から赤信号を無視して飛び出した自動二輪車と接触したが、信頼の原則により無罪、事故報告義務についても可罰的違法性がなく無罪とされた事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、被告人の車両が交差点を右折時に、対向車線の停止車両の左側から交差点に進入した自動二輪車と衝突し、危険運転致傷罪と事故発生日時等報告義務違反の道路交通法違反で略式罰金を受けたが、その後に被告人が受けた正... -
【交通事故刑事事件:交差点の赤信号で進入し、2台と衝突し、3名を死傷させた事件】
【1 ポイントは何か?】 「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(平成25年法律第86号)は、赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為(2条7号)を... -
【交通事故刑事事件:深夜の飲酒運転により4人をはね、内2人を死亡させた事件】
【1 ポイントは何か?】 「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(平成25年法律第86号)は、飲酒運転による事故のうち、アルコールの影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ人を死傷させた場合(2条1号)、... -
【生活保護行政事件:生活保護受給者らが保護変更決定を争った事件】
【1 ポイントは何か?】 厚生労働大臣は、生活保護法による生活保護の基準を定め、各地方自治体が同基準に基づいて生活保護費を決定することになっている。被告広島市等は、保護の基準の平成25年の改定に基づき原告ら被保護者の保護変更決定を行っ... -
【刑事事件:精神障碍者が妻と2名の子らに殺害されたとされる事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は妻が2名の子らと共謀して入院中の精神障害の夫を退院させて連れ出し殺害した事件であるが、否認事件であり、殺害方法が不明で、殺害されたのか、妻が子らと共謀したのかなどが問題になった事件である。 【2 何があっ... -
【土地境界事件:建物の2階外壁、吊看板、庇などが隣地上にあった事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は隣接地所有者同士の争いである。土地所有者Bが所有する建物の2階外壁、吊看板、庇等の構造物がAの所有土地上にあった。AからBに対して、土地所有権に基づく妨害排除請求権により各構造物の撤去を請求した。反訴と... -
【公職選挙法刑事事件:被告人が選挙期間、文書図画頒布の制限規定に違反した事件】最高裁令和5(あ)976
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法は選挙期間及び文書図画頒布の制限規定を設けている。本件は、被告人がこれら規定に違反して選挙運動を行い、刑事責任を問われた事件であり、最高裁判所は従前どおり、これらの制限規定は憲法の保障する基本的人権... -
【高校校則違反事件:高校生がいわゆるバイク3ない原則の校則に違反して自首退学勧告を受けて退学した事件】
【1 ポイントは何か?】 原告は高校生であり、自主退学勧告を受けて退学願を提出した。本件自主退学勧告は憲法に違反すると主張し、学校法人に対し損害賠償請求をしたが、裁判所は、憲法上の人権は、国や公共団体と個人との関係を律するものだとし、... -
【憲法判例:いわゆる津市地鎮祭判決として有名な信教の自由に関する事件】
【1 ポイントは何か?】 憲法は基本的人権として信教の自由、政教分離を定めている。本件は、津市体育館の起工式に神社神道の地鎮祭が公費で行われたことが憲法に違反しないとする最高裁大法廷判決であるが、5名の裁判官が反対意見を書いている。 【... -
【専門学校校則違反事件:専門学校の学生が信仰を理由に剣道実技の必須授業を拒否して進級停止、退学命令処分を受けた事件】
【1 ポイントは何か?】 高等専門学校の校長には進級拒否処分や退学命令処分について教育的裁量権があるが、本件は、高等専門学校の学生が信仰上の理由から体育の必須授業とされた剣道実技を拒否したことにより同校の学則に基づいて進級停止、退学命... -
【大学校則違反事件:大学生が、署名活動に事前届出制、学外の団体加入に許可制を定める校則に違反して退学処分となった事件】
【1 ポイントは何か?】 大学生らが大学法人を相手に退学処分の取消しを求めた訴訟であり、裁判所は、憲法の私人間への適用を認めず、大学に、学生の懲戒権について、それぞれの校風と教育方針に基づく広い裁量権を認めた事例である。 【2 何があっ... -
【高校校則違反事件:女子高校生が運転免許取得制限、パーマ禁止などの校則に違反し自主退学勧告を受けた事件】
【1 ポイントは何か?】 本件原告は高校女子部の学生であったが、自動車運転免許取得の制限やパーマを禁止する校則に違反し自主退学勧告を受けたことが憲法の人権規定に違反するとして高等学校卒業認定等を求めた事件である。 【2 何があったか?... -
【裁判官の懲戒事件:地方裁判所裁判官が配偶者の犯罪の弁護のために、裁判官の品位を辱めたとして懲戒された事件】
【1 ポイントは何か?】 裁判官に職務違反、怠慢ないし品位を辱める行状があった場合(裁判所法49条)、戒告又は1万円以下の過料の懲戒を受ける(裁判官分限法2条)。本件判決は、地方裁判所裁判官が配偶者の犯罪行為の弁護のために、裁判官の品... -
【裁判官の懲戒事件:高等裁判所裁判官がウェブ上の投稿で犯罪被害者の遺族を侮辱し、裁判官の品位を辱めたとして懲戒された事件】
【1 ポイントは何か?】 裁判官に職務違反、怠慢ないし品位を辱める行状があった場合(裁判所法49条)、戒告又は1万円以下の過料の懲戒を受ける(裁判官分限法2条)。本件判決は、高等裁判所裁判官Aが自己の担当外の事件である犬の返還請求等に関す... -
【裁判官の懲戒事件:高等裁判所裁判官がウェブ上の投稿で犯罪被害者の遺族を侮辱し、裁判官の品位を辱めたとして懲戒された事件】
【1 ポイントは何か?】 裁判官に職務違反、怠慢ないし品位を辱める行状等があった場合(裁判所法49条)、戒告又は1万円以下の過料の懲戒を受ける(裁判官分限法2条)。本件判決は、高等裁判所裁判官がウェブ上で犯罪被害者の遺族を侮辱するなど... -
【高等学校校則事件:高校生が、男女交際禁止の校則に違反し事情聴取を受け自主退学勧告を受けて退学したことで損害を受けたとして、学校法人に対し損害賠償請求をした事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、私立高校の生徒が男女交際を禁止する校則に違反したとして事情聴取を受け、自主退学勧告を受けて退学したことにより精神的苦痛を被り、他の高校への編入費用、大学受験のための塾の費用など支出したことで損害を受け... -
【労働災害事件:水道局の職員が自殺した事件】
【1 ポイントは何か?】 N市水道局の職員が遺書を残して飛び降り自殺をした。その妻子らが、同職員の自殺は職場の上司らのいじめによるものであると主張して労災請求をし、それが認められたうえでN市に対し損害賠償請求をした。裁判所は、いじめの存... -
【行政処分事件:映画制作会社が映画出演者のコカイン使用による有罪判決にもかかわらず芸術文化振興基金の助成金を勝ち取った事件】最高裁判決
【1 ポイントは何か?】 映画制作会社が、独立行政法人日本芸術文化振興会理事長に対し映画の制作についての助成金交付要望書を提出したところ、同会の芸術文化振興基金運営委員会はこれを採択するとの答申をし、内定を通知したのに、理事長が支給し... -
【行政処分事件:映画制作会社が映画出演者のコカイン使用による有罪判決にもかかわらず芸術文化振興基金の助成金を請求したが敗訴した事件】東京高裁判決
【1 ポイントは何か?】 映画「宮本から君へ」の制作活動について出演者のひとりがコカイン使用で有罪となったことから、同出演者の出演時間は129分の内11分に過ぎないがストーリーの上で重要な役割を果たしている等からみて、同映画への助成金... -
【行政処分事件:映画制作会社が映画出演者のコカイン使用による有罪判決にもかかわらず芸術文化振興基金の助成金を勝ち取った事件】東京地裁判決
【1 ポイントは何か?】 映画「宮本から君へ」の制作活動について出演者のひとりがコカイン使用で有罪となったことを理由とする日本芸術文化振興基金の助成金不支給処分が取消された事例である。なお東京高裁では本件東京地裁判決が取り消されたが、... -
【破産関連事件:自動車購入代金を立替えた信販会社が留保所有権の別除権に基づいて民事再生を申立てた自動車購入者に自動車の引渡しを請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 自動車購入代金を立替えた信販会社が、立替金の支払いと引替えに販売会社から留保所有権の譲渡を受け、購入者に対する立替金分割返済請求権等を担保するために設定した留保所有権に基づいて、分割返済を停止し民事再生を申立... -
【破産関連事件:自動車購入者の連帯保証人が販売会社の留保所有権を法定代位し別除権に基づいて自動車購入者の破産管財人から自動車を取り戻した事件】
【1 ポイントは何か?】 自動車販売会社が留保所有権を持ち、所有者として登録され、使用者として登録されている割賦による購入者の代金弁済が遅滞し、連帯保証人が連帯保証契約に基づき残代金を支払って販売会社に法定代位して留保所有権を取得した... -
【破産事件:破産者が検察による起訴が名誉棄損であるとして国家賠償請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、破産者が検察庁から起訴されたのは名誉棄損であるとして国家賠償請求をする事件で、一身専属性があるとして破産者本人による訴訟遂行権を認め、破産者が同訴訟係属中に死亡し一身専属性を失っても、破産手続きが結了... -
【刑事事件:個人から法人への訴因変更を許可せず、個人を無罪とする判決を下した事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、無許可漁業を行ったのは個人か、その被告人個人が代表者を務める法人かによって、基本的事実関係が異なり、公訴事実の同一性もないかが争われ、高等裁判所は原審地方裁判所の判決を破棄し、被告人の無罪を認めた事例... -
【自転車衝突事故:公園内通路での自転車衝突事故であるが、公園管理者に対する請求では原告敗訴となった事件】
【1 ポイントは何か?】 地方自治体は管理をしている公園内で交通事故が起こらないように管理する責任があるが、本件では公園内の自転車衝突事故について地方自治体の管理義務違反を認めなかった。 【2 何があったか?】 公園内の道路では、普... -
【休業損害:飛行機墜落事故の事件】
【1 ポイントは何か?】 飛行機が民家に墜落するという衝撃的な事故であり、被害者の損害賠償の休業損害の計算方法では、休業日、休業率をある程度包括的に計算する方法が取られた。 【2 何があったか?】 5人が乗った小型飛行機が、平成27... -
【休業損害:東日本大震東電災福島原発事故千葉県避難者らの事件】
【1 ポイントは何か?】 東日本大震災のときの東京電力福島原子力発電所の爆発事故では、放射能物質の拡散によって数十万人の人々が退避を余儀なくされました。その際、国の支援で東電がおこなった避難指示による避難住民への不就労補償の計算方法に... -
【医療過誤(骨接合術、抜釘術):従業員が倉庫の2階の穴から落ちた事故で使用者に損害賠償責任を請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 使用者は、従業員が作業する環境を整え、事故から身を守るよう指示する注意義務による安全配慮義務を負うが、本件は従業員が倉庫の2階の商品昇降機用の穴から落ちた事故について使用者に安全配慮義務違反及び不法行為に基づ... -
【医療過誤(骨接合術、抜釘術):骨折患者の接合術、抜釘術をした医師の医療過誤を認めた事件】
【1 ポイントは何か?】 医師は、治療について医療水準に基づいた注意義務を負うが、本件は、骨折患者の接合術、抜釘術をした医師のピンによる固定に対する処置、抜釘及び抜釘前後のリハビリに関し、注意義務違反があったとして医療過誤を認めた事例... -
【医療過誤(骨接合術、抜釘術):スキーヤーの骨折治療の医療過誤で医師らに損害賠償請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 骨折事故の治療では、接合術や抜釘術の際に神経や既往歴に対する注意が必要であるが、本件では医師に医療過誤はないとされた。 【2 何があったか?】 原告は平成7年1月28日、スキーで、スノーボードの被告Aと衝突し、... -
【不服申立不可の事件:会社更生計画認可決定に対し抗告を申し立てた事件】
【1 ポイントは何か?】 会社更生計画認可決定に対する抗告はできない。 【2 何があったか?】 裁判官が会社更生計画の認可を決定した。 【3 裁判所は何を認めたか】 最高裁判所は、更生計画認否の決定に不服の申立ができないとして、特別抗... -
【不服申立不可の事件:破産宣告に対し抗告を申し立てた事件】
【1 ポイントは何か?】 破産宣告に対し抗告を申し立てることはできない。 【2 何があったか?】 破産宣告に対し抗告を申し立てた。 【3 裁判所は何を認めたか?】 破産宣告に対し抗告はできないとして棄却した。 「破産裁判所がする破産宣告決定...