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判例要約
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【刑事事件:宝塚カラオケボックス「ビート」火災事件】
【1 ポイントは何か?】 カラオケ店は、消防法2条②、③、同施行令別表第一㈡ないし㈢の防火対象物、消防対象物であり、その経営者は消防法7条、2条④の関係者(所有者、管理者、占有者をいう。)、同法8条の管理権原者として、防火管理者(要資格)を... -
【憲法判例:いわゆる津市地鎮祭判決として有名な信教の自由に関する事件】
【1 ポイントは何か?】 憲法は基本的人権として信教の自由、政教分離を定めている。本件は、津市体育館の起工式に神社神道の地鎮祭が公費で行われたことが憲法に違反しないとする最高裁大法廷判決であるが、5名の裁判官が反対意見を書いている。 【... -
【生活保護事件:生活保護基準引き下げ処分を取消した事件】
最高裁判所第三小法廷 令和5(行ヒ)397 生活保護基準引下げ処分取消等請求事件令和7年6月27日判決(原審、大阪高等裁判所) 【1 ポイントは何か?】 厚生労働大臣の裁量権 【2 何があったか?】 厚生労働大臣が平成25年から27年にかけて、委員会... -
【公職選挙刑事事件:公職選挙運動として戸別訪問した事件】1
【1 ポイントは何か?】 公職選挙運動のための戸別訪問は禁止され、違反すると処罰されますが(公職選挙法138条、239条3号)、これが憲法の保障する国民の固有の権利としての公務員選定罷免権(憲法15条)や基本的人権としての集会結社及び... -
【教育:中学生が吹奏楽の部活で適応障害となった事件】
損害賠償請求事件 鹿児島地裁平成31年4月16日判決 福岡高裁宮崎支部令和3年2月10日判決 (判例時報2526号50頁) 【】 中学生は、吹奏楽の部活が原因で適応障害になったのか。 中学の教諭らの教育上の配慮義務違反の有無。 公立中学校の教諭... -
【刑事事件:平成14年中座解体工事ガス爆発事故】
【1 ポイントは何か?】 本件は、演芸場として親しまれた大阪の中座の解体工事でガス爆発事故が起き、解体工事の元請け会社の従業員と、大阪ガスの下請けでガスパージ工事を請負った会社の従業員(被告人)が火傷を負い、被告人に注意義務違反があっ... -
【公務災害認定:町職員が公務に起因して抑うつ状態(適応障害)になった事件】
【1 ポイントは何か?】 何を基準に公務の危険性の有無や公務起因性を判断するか。 【2 何があったか?】 Aは、H町職員であったが、公務に起因して抑うつ状態(適応障害)を発症(以下、「本件災害という。」したと... -
【年金事件:障害基礎年金受給により児童扶養手当が停止された事件】
最高裁判所第三小法廷 令和6(行ツ)54 児童扶養手当支給停止処分取消請求事件 令和7年6月10日判決(原審、大阪高等裁判所判決) 【1 ポイントは何か?】 障害基礎年金受給者の児童扶養手当支給停止は憲法違反ではないか。 (この点については、その後... -
【刑事事件:川治プリンスホテル雅苑火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和55年川治プリンスホテル雅苑火災事件であり、死者45人、負傷者22人を出し、社長(管理権原者)は宇都宮地裁昭和60年5月15日確定の判決で禁固2年6月、執行猶予3年の判決を受け、専務(管理権原者)は、本件最... -
【地方自治:自治会が町から土地の無償譲渡と補助金の交付を受けて集会所を建築した事例】
損害賠償請求事件 奈良地裁 平成19年2月28日判決(原告敗訴) (裁判所HP裁判例検索) 【】 (裁判当事者) 原告X I町の町民・町会議員 被告Y 町長B I町の執行機関・町長(昭和60年~本件裁判当時)、(個人としてのBと区別するため、... -
【損害賠償:建築物の建築主が、建築主事の違法な建築確認によって改修工事費用の損害を被ったとして京都府に損害賠償請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 ビジネスホテルの建築主が、一級建築士に依頼して設計し、京都府の土木事務所に建築確認申請をしたところ、土木事務所の建築主事が建築士が作成した構造計算書に耐震偽装があったのに看過して建築確認をした。建築主は、建築... -
【刑事事件:違法ドラッグを使用し興奮した状況で、両親を突発的に殺害した事件】
【1 ポイントは何か?】 心神喪失状態で犯した犯罪は無罪となる(刑法39条1項)。本件は、被告人が酒と共に危険ドラッグを飲み、父親に注意され、突発的に父母を殺害したが、心神喪失の状態にはなかったとして有罪とされた事件である。また、違法... -
【生活保護事件:誤支給された生活保護費の返還決定の取消しを求めた事件】
東京地方裁判所 平成27(行ウ)625 生活保護返還金決定処分等取消請求事件 平成29年2月1日判決 【1 ポイントは何か?】 誤支給生活保護費の返還請求に応じる必要があるか。 【2 何があったか?】 Aは生活保護を受給していたが、東京都の福祉事務所の... -
【高等学校校則事件:高校生が、男女交際禁止の校則に違反し事情聴取を受け自主退学勧告を受けて退学したことで損害を受けたとして、学校法人に対し損害賠償請求をした事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、私立高校の生徒が男女交際を禁止する校則に違反したとして事情聴取を受け、自主退学勧告を受けて退学したことにより精神的苦痛を被り、他の高校への編入費用、大学受験のための塾の費用など支出したことで損害を受け... -
【使用貸借した土地を貸主が解約した事例】
名古屋高等裁判所令和2年1月16日判決、判例時報2520号21頁 【】 賃貸借と使用貸借の違い(使用貸借:動産、不動産を無償で貸し付ける) 使用貸借契約では、借主に信頼関係破壊があった場合、帰責事由がなくても解約できるか。 使用貸借契約が終... -
【刑事事件:産業総研の研究者が中国に営業秘密を流したとされた事件】
東京地方裁判所 令和5特(わ)1278 不正競争防止法違反令和7年2月25日判決 【1 何があったか?】 検察官は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)の上級主任研究員Aが、不正の利益を得る目的で、自己のメールアドレスから中国B有限公司(B社)... -
【刑事事件:昭和48年大洋デパート火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和48年大洋デパート火災事件であり、死者103人、負傷者121人を出し、人事部長、売り場第3課長(3階火元責任者)、営繕部営繕課課員(防火管理者)の3名とも無罪となった。ともに起訴されたオーナー社長は第1... -
【労働問題:消防署員が部下に対するパワハラ等で懲戒免職処分や戒告処分を受けた事例】
【】 ⑴ 消防職員の日ごろの厳しい消火活動訓練 ⑵ 指導とパワハラの区別 ⑶ 懲戒処分の基準と処分者の裁量権の範囲 ⑸ 懲戒免職処分の取消だけでは回復できない精神的苦痛 【】 ⑴ 消防職員の日ごろの消火活動訓練は、防火服や呼吸具の着装、ホース、梯... -
【非公開の事件:純然たる訴訟事件を非訟事件扱いしたのは違憲とした事件】1
【1 ポイントは何か?】 家屋明渡しや占有回収は純然たる訴訟事件に属するので、当時の金銭債務臨時調停法7条の調停に代わる裁判として非訟事件手続法によって裁判することはできない。 【2 何があったか?】 当時の金銭債務臨時調停法7条の調... -
【行政事件:持続化給付金等を特殊風俗営業の事業者に給付しないことが平等原則に反すると争った事件】
最高裁判所第一小法廷 令和6(行ツ)21 持続化給付金等支払請求事件 令和7年6月16日判決(原審、東京高等裁判所) 【1 ポイントは何か?】 新型コロナウイルス対策に国が策定した中小向け持続化給付金、及び家賃支援給付金と憲法の平等原則及び職業選... -
【公道確認:松山市が市道に編入した土地が分筆の誤りで登記されず、二重譲渡された事件】
【2 何があったか? 】 松山市が、昭和30年3月、Dから購入しその後駅前市道として整備した土地が、分筆の手違いで、登記簿上松山市への所有権移転登記手続きが行われないまま、昭和43年には隣接地との官民境界査定も行われ、昭和54年に道路台帳... -
【地方公務員懲戒事件:地方公務員が飲酒運転をして軽微な物損事故を起こした事件】
最高裁判所第一小法廷 令和4(行ヒ)319 懲戒処分等取消請求事件 令和6年6月27日 判決(破棄自判) 原審 大阪高等裁判所 【1 ポイントは何か?】 懲戒処分の濫用の有無 【2 何があったか?】 Aは、O市の職員であるが、飲酒運転をし、軽微... -
【自転車衝突事故:公園内通路での自転車衝突事故であるが、公園管理者に対する請求では原告敗訴となった事件】
【1 ポイントは何か?】 地方自治体は管理をしている公園内で交通事故が起こらないように管理する責任があるが、本件では公園内の自転車衝突事故について地方自治体の管理義務違反を認めなかった。 【2 何があったか?】 公園内の道路では、普... -
【時効取得:土地の一部を時効取得した人の権利の保全処分】
【1 ポイントは何か?】 土地の一部の取得で土地全部の処分禁止を求めることができるか。 【2 何があったか?】 実際に何があったかは、原審高等裁判所、原々審地方裁判所の決定を見なければ和赤らないが、土地の時効取得とは、たとえば境界部... -
【非公開の事件:過料の裁判は公開法廷の対審によって行われる必要はないとされた事件】
【1 ポイントは何か?】 民亊法違反に過料を科されることがあるが、過料の裁判は公開で行われる必要はない。 【2 何があったか?】 会社の登記事項の変更手続の期間を徒過し過料の制裁を受けた。 【3 裁判所は何を認めたか?】 「現行法は... -
【高校校則違反事件:女子高校生が運転免許取得制限、パーマ禁止などの校則に違反し自主退学勧告を受けた事件】
【1 ポイントは何か?】 本件原告は高校女子部の学生であったが、自動車運転免許取得の制限やパーマを禁止する校則に違反し自主退学勧告を受けたことが憲法の人権規定に違反するとして高等学校卒業認定等を求めた事件である。 【2 何があったか?... -
【刑事事件;18歳で知能レベル6歳程度の知的発達障碍の女性が被害者となった誘拐、強姦致傷事件であり、社会的弱者に対する冷酷、無慈悲、悪質な犯行として実刑判決が下された。】
【1 ポイントは何か?】 本件は、18歳で知能レベル6歳程度の知的発達障碍の女性が被害者となったわいせつ目的誘拐、強姦致傷事件であり、社会的弱者に対する冷酷、無慈悲、悪質な犯行であるとして実刑判決が下された。被告人は、刑事の暴力を受けて自... -
【不正競争事件:取締役をやめて別の会社を設立した事件】
大阪地方裁判所令和5(ワ)12720 不正競争行為差止等請求事件 令和7年4月24日判決 【1 ポイントは何か?】 立証 【2 何があったか?】 A社は、A社製品の製造販売、建方工事を専業としている。Bは、A社の元取締役であるが、退任後にC社を設立した。... -
【行政情報事件:消費者庁に機能性表示食品検証事業報告書の開示を求めた事件】
最高裁判所第三小法廷 令和6(行ヒ)94 行政文書不開示処分取消等請求事件令和7年6月6日判決(原審、東京高等裁判所) 【1 ポイントは何か?】 機能性表示食品検証事業報告書の開示は消費者庁の事務を困難にするか。 【2 何があったか?】 消費者庁... -
【破産関連事件:自動車購入者の連帯保証人が販売会社の留保所有権を法定代位し別除権に基づいて自動車購入者の破産管財人から自動車を取り戻した事件】
【1 ポイントは何か?】 自動車販売会社が留保所有権を持ち、所有者として登録され、使用者として登録されている割賦による購入者の代金弁済が遅滞し、連帯保証人が連帯保証契約に基づき残代金を支払って販売会社に法定代位して留保所有権を取得した... -
【遺産分割:相続人の一人が偽造の遺産分割協議書を利用して自分の単独相続として登記し第三者に譲渡した事件】
【1 ポイントは何か?】 遺言執行者が相続財産土地について遺言に反する登記がされているとして抹消登記手続を求めることができるか。 【2 何があったか?】 亡Bは平成20年に死亡し、相続人は妻Aと子らF(参加人)及びCであったがCは相続放棄... -
【プライバシー権:早稲田大学大隈講堂での江沢民中国主席(当時)の講演会開催の際に、同大学から警視庁に対し、警備の必要のために、参加希望学生のリストが提供された事件】
損害賠償請求事件 東京高裁平成14年1月16日判決 (最高裁HP、裁判例検索) BF6C0E3C15677FDA49256B5A001C310 (courts.go.jp) 【】 ⑴ 早稲田大学個人情報の保護に関する規則 ⑵ OECDガイドライン ⑶ データ管理者の責任 ⑷ 損害の発生 【】 ⑴ 平... -
【自動車所有権:自動車を、引渡し判決の仮執行宣言で回収した事件】
【1 ポイントは何か?】 自動車の譲渡に即時取得(民法192条)の適用はあるか。 【2 何があったか?】 X社が昭和28年1月13日、本件自動車(以下、「自動車」という。)を登録した。その後、登録の変更はない。 X社がKに、昭和2... -
【公職選挙刑事事件:選挙運動用の葉書やビラをまいた事件】1
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法は、選挙の種類により、選挙運動用の葉書やビラを配布できる枚数等を制限しています。それに違反すると処罰の対象となります。それが憲法の保障する人権である表現の自由に違反しないかが争われました。 【2 何... -
【交通事故損害賠償事件:人身傷害保険を支払った保険会社が代位する範囲が問題になった事件2】
令和5(受)1838 損害賠償、求償金請求事件令和7年7月4日 最高裁判所第三小法廷 判決 棄却 仙台高等裁判所 【1 ポイントは何か?】 被害者側の過失とそれに準ずる被害者の素因減額 【2 何があったか?】 Aが管理する駐車場の路面にへこみがあ... -
【刑事事件:地方裁判所が勾留に対する準抗告と勾留取消却下に対する準抗告を取り違えた事件】
最高裁判所第一小法廷 昭和59(し)115 器物損壊、公務執行妨害、傷害被疑事件についてした勾留取消請求却下決定に対するものとしてした準抗告棄却決定に対する特別抗告 昭和59年11月20日決定(原審、 広島地方裁判所呉支部) 【1 ポイントは何か?... -
【刑事事件:暴力行為等処罰法の常習脅迫の事件】
大阪地方裁判所平成19(わ)5634 暴力行為等処罰に関する法律違反被告事件 平成20年11月11日判決 【1 ポイントは何か?】 常習脅迫の有無 【2 何があったか?】 Y(女性)は路上で3日間、4度にわたり、目の前の居宅の住人らA、B及びCに対して、... -
【刑事:スーパーマーケットで食料品10点を万引した事件】
窃盗被告事件 最高裁判所第3小法廷令和3年9月7日判決 (判例時報2530号91頁、最高裁HP裁判例検索) https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/562/090562_hanrei.pdf 【】 ⑴ 窃盗罪の法定刑 ⑵ 心神耗弱による刑の減軽 ⑶ 刑事事件の上... -
【刑事事件:勾留取消請求棄却の準抗告の取下書を拘置所の職員に渡した事件】
平成26(し)538 勾留取消し請求却下の裁判に対する準抗告棄却決定に対する特別抗告事件平成26年11月28日 最高裁判所第二小法廷 決定 棄却 神戸地方裁判所平成22年(し)第 号 【1 ポイントは何か?】 準抗告の取下の効果はいつ発生する... -
【刑事事件:強盗の被害者が手段としての傷害により死亡した事件】
最高裁判所第二小法廷 昭和22(れ)3 強盗傷人 昭和22年11月5日判決 棄却 原審東京高等裁判所 【1 ポイントは何か?】 強盗の結果的加重犯である強盗致死の共犯が成立するためには致死の点について過失が必要か。 【2 何があったか?】 被告人A... -
【懲戒処分:水族館を経営する株式会社の課長代理2名が女性従業員らに対するセクハラで出勤停止の懲戒処分を受け、降格された事件】
【1 ポイントは何か?】 会社の課長代理ら2名が会社の就業規則、セクハラ禁止文書に違反してセクハラを行ったとして、出勤停止の懲戒処分を受け、資格等級制度規程に基づき降格となり、最高裁判所は、会社には懲戒権や人事権の濫用はなく、出勤停止... -
【行政取消し・国賠請求事件:住民票の続柄の記載の取消しと国賠法損害賠償を請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 嫡出子と非嫡出子の社会的差別 住民票の世帯主母の非嫡出子の続柄の記載 住民基本台帳法3条2項 住民基本台帳法 | e-Gov法令検索 【2 なにがあったか?】 武蔵野市長が住民票の世帯主母Aと非嫡出子Bの続... -
【地方自治:自治会の集会所建設の事例、最高裁の結論】
損害賠償請求事件 最高裁第2小法廷 平成23年1月14日判決 081008_hanrei.pdf (courts.go.jp) 原 審 大坂高等裁判所平成20年6月27日判決 第1審 奈良地裁 平成19年2月28日判決 【】 町長の裁量権 【】 第1審(奈良地裁平成19年2月... -
【訴訟手続:訴訟救助を申し立てた事件】
【1 ポイントは何か?】 訴訟救助の申立(民事訴訟法82条)。 民事訴訟法 | e-Gov法令検索 共同訴訟では原告らの請求額が合算される(民事訴訟法9条1項本文)。 その場合の各原告の訴訟費用額が還付される場合の額は請求額により按分された額の2分の... -
【公職選挙法刑事事件:被告人が選挙期間、文書図画頒布の制限規定に違反した事件】最高裁令和5(あ)976
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法は選挙期間及び文書図画頒布の制限規定を設けている。本件は、被告人がこれら規定に違反して選挙運動を行い、刑事責任を問われた事件であり、最高裁判所は従前どおり、これらの制限規定は憲法の保障する基本的人権... -
【企業:匿名組合員が出資した3億円の内2分の1以上、実質利益相反の取引に使われた事例】
損害賠償請求事件最高裁判所第三小法廷 平成28年9月6日判決 (東京高等裁判所の判決の損害賠償請求棄却部分を破棄差戻した。) (裁判所ホームページ裁判例検索) https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/107/086107_hanrei.pdf 【】 ⑴ 匿名... -
【刑事事件:殺人が統合失調症の強い影響のもとに行われ無罪となった事件】
令和6年10月22日宣告 東京高等裁判所第12刑事部判決 令和5年 第1481号 殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反被告事件 【1 ポイントは何か?】 精神科医Aが2度の鑑定をし、その結論が統合失調症の有意の影響なしから、強い影響ありに変わっ... -
【行政情報事件:警察庁に個人情報管理簿の開示を求めた事件】
最高裁判所第三小法廷 令和5(行ヒ)335 警察庁保有個人情報管理簿一部不開示決定取消等請求事件令和7年6月3日判決 (原審、東京高等裁判所) 【1 ポイントは何か?】 国民主権、判断基準時、情報単位 【2 何があったか?】 Aが警察庁長官に対... -
【損害賠償事件:少年院退院後の15歳少年が21歳女性を商業施設のトイレで刺殺した事件】 福岡地方裁判所令和5(ワ)718令和7年3月24日判決
【1 ポイントは何か?】 15歳少年の損害賠償責任、その親権者の監督責任の有無、損害金の算定等。 【2 何があったか?】 Aは8歳ころから問題行動があったが、15歳当時の令和2年に第1種少年院を退院後、更生保護施設を脱走し、商業施設のトイレ... -
【住民訴訟:市が非常勤職員に退職慰労金を支払ったことは給与条例主義に違反しているとして住民訴訟が提起された事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、大阪府大東市の市長らが、市の要綱に基づいて非常勤職員らに退職慰労金を支払ったことが、地方自治法の給与条例主義(204条3項、204条の2等)に反しているとして、市の執行機関に対し、市長らに損害賠償請求...