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判例要約
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【夫婦別姓:夫婦同氏制度は憲法に違反しない。しかし、3名の裁判官の反対意見、選択的夫婦別氏制を導入しないことが憲法違反であるとの反対意見のある事件】
【1 ポイントは何か?】 夫婦は婚姻の際に定める夫又は妻の氏を称する(民法750条)。婚姻届けには夫婦が称する氏を記入しなければならない(戸籍法74条1号)。最高裁判所の多数意見は、これらは憲法24条に違反しないとした。しかし、2名の... -
【子の監護者の定め:祖母が自分を孫の監護者に指定するように求めた事件】
【1 ポイントは何か?】 父母が離婚するときは、その協議によりその一方を子の親権者に定めなければならないが(民法819条)、子の監護者は、父母の協議で定めるとされているが、父母のいずれかでなければならないとは定められていない(同766... -
【刑事事件:父親が生後2か月の実子を傷害したとして起訴されたが、無罪となった事件】
【1 ポイントは何か?】 傷害罪は、人の身体を傷害する犯罪であり、15年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる(刑法204条)。本件では、父親が生後2か月の子どもを激しく揺さぶって急性硬膜下血種を発症させたとして傷害罪で起訴され... -
【遺産関係:夫の父の療養看護をした妻が夫の弟に特別寄与料の分担を請求した事件】
【1 ポイントは何か?】 無償で被相続人の療養看護をし、被相続人の財産を維持増加した親族(相続人、相続放棄者、欠格者,被廃除者は除く。)は、特別寄与者として、相続人に対し寄与に応じた額の特別寄与料の請求をすることができる(民法1050条... -
【医師免許取消:厚生労働大臣が、常習として強制わいせつ行為を行った精神科医の医師免許を取消した事件】
【1 ポイントは何か?】 医師が品位を損する行為を行った時は、厚生労働大臣が医師法に基づき、医道審議会の意見を聞き、都道府県知事による医師本人の意見聴取を求め、医師免許取消処分をすることができる。本件は、精神科医が、患者に常習的にわい... -
【遺言書の効力:自筆証書遺言に署名押印がなく、封印のある封筒と一体のものとも言えないとして無効とされた事件】
【1 ポイントは何か?】 自筆証書遺言は方式行為であり、全文、日付、氏名を自書しなければならないが、遺言書に押印がなくとも封筒の封じ目に押印がある場合に有効と認められる場合がある(最高裁平成6年6月24日第2小法廷判決・集民172号7... -
【遺言書の効力:遺言書の文面全体に赤斜線を引いた行為が遺言書の破棄に当たるとされた事件】
【1 ポイントは何か?】 遺言者が遺言書を故意に破棄した時は遺言の撤回とみなされる(民法1024条)、本件は、文面全体にひかれた1本の赤斜線は遺言尾撤回に当たるとされた事件である。 【2 何があったか?】 Aの作成した用紙1枚の自筆... -
【遺言書の効力:自筆証書遺言に花押を用いたが、押印とは認められなかった事件】
【1 ポイントは何か? 】 自筆証書遺言は要式行為であり、全文(最近の法改正で、財産目録は別)、日付、氏名を自書し押印しなければならない(民法968条)。本件は、押印の代わりに花押が用いられていたが、押印の要件を満たさないとされた。... -
【遺言の効力:自筆証書遺言に付された自筆以外の文字の財産目録に遺言者の署名押印がない場合の効力】
【1 ポイントは何か】 自筆証書遺言に付する財産目録は自筆でなくてもよくなった。ただし、各頁に遺言者の署名押印が必要である。その署名押印を欠いた場合の自筆証書遺言の効力はどうか。本件は、無効とはならない場合を認めた。 【2 何があった... -
【遺言の効力:遺言者が本文、氏名を自書し押印し、その8日後に当日の日付を自書した自筆証書遺言書の効力が争われた事件】
【1 ポイントは何か?】 遺言書の日付はその成立時期を明確にするためであるから真実遺言書が成立した日付であるべき。では、遺言書は、いつ成立したとみるべきか。本事例では、自筆証書遺言の遺言者が全文、氏名を自書し押印し、後日に日付を自書し... -
【遺言の効力:遺言者が本文、日付、氏名を自書し、その27日後に弁護士が立ち会いのもと押印した自筆証書遺言書の効力が争われた事件】
【1 ポイントは何か?】 遺言書は要式行為であり、自筆証書遺言は、全文、日付、氏名を自書し、押印しなければならない(民法968条)。その目的は、遺言者の真意を確保することにある。日付が真実の作成日ではない場合はどうか。本件判例は、原則... -
【年金請求:視力障害者が障害年金と児童扶養手当の併給を求めた事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、視力障碍者が障害年金と児童扶養手当の併給を求めて却下され争った事件であり、裁判所は児童扶養手当法43条3項2号(昭和48年法律で廃止)の併給調整条項は憲法に違反しないとして視力障害者が敗訴した。 【2... -
【老齢年金:老齢年金(国民年金の老齢基礎年金及び厚生年金の老齢厚生年金)の減額改定を争った事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、厚生労働大臣による老齢年金(国民年金法上の老齢基礎年金及び厚生年金保険法上の老齢厚生年金)の平成25年以降の年金額減額決定の効力が争われ、年金受給者が敗訴した事件である。 【2 何があったか?】 老... -
【在留資格:来日し、反戦運動にも参加した米国人の在留期間延長が認められなかった事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、外国人が、法務大臣に在留期間の延長を求め、不許可処分となり、裁判所に処分取消しを求めたが、敗訴した事件である。 【2 何があったカ?】 Aは、アメリカ合衆国国籍を有し、昭和44年4月21日在韓国日本大使... -
【刑事事件:闇バイト強盗の事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、闇バイトで集められた被告人らが、同様にして集められた他の者たちと、指示役に指示された通りの役割分担を行い、強盗等の事件を犯した事件である。 【2 何があったか?】 いわゆる闇バイトで集められたA及びBが、... -
【在留資格:日本人と同性パートナーの関係にある外国人が、在留資格を定住者に変更することを求めた事件】
【1 ポイントは何か?】 我が国の入国管理行政は、日本人と同性パートナーの関係にあることを理由とする 外国人の在留資格は特定活動しか認めていない。本件では、外国人が、入国管理局に対し、 在留資格を定住者に変更するよう申請したが、入管も裁... -
【交通事故刑事事件:出会いがしらに衝突した車両の一方が歩道にいた人を轢過し死亡させた事件】
【1 ポイントは何か?】 自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律第5条は、過失運転致死傷罪を7年以下の懲役または禁錮もしくは100万円以下の罰金 と規定している。但し、傷害の程度が軽いときは免訴とすることもできる。本件は... -
【不当利得事件:大阪市が当選無効となった市会議員に対し議員報酬の返還を求めた事件】
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法251条は、選挙犯罪で有罪が確定した者の当選を無効とする。本件は、市会議員の当選が、同条により無効となり、市から議員報酬等の不当利得返還請求訴訟が提起され、最高裁判所によって認められた事件である。 ... -
【刑事事件:平成17年福知山線脱線転覆事故事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、平成17年の福知山線の脱線転覆事故の刑事事件である。JR西日本の歴代3名の社長らが起訴されたがいずれも無罪となった。 【2 何があったか?】 本件脱線事故は、平成17年4月25日午前9時18分、福知山線の半径... -
【刑事事件:IP電話回線利用サービスが特殊詐欺に利用された事件】
【1 ポイントは何か?】 本件の被告人は、IP電話回線利用サービスの提供会社の業務全般を統括していたが、従業員らと共謀し、氏名不詳者らによって特殊詐欺に利用されることを認識しながら同サービスを提供したとして、詐欺の幇助罪に該当すること... -
【刑事事件:昭和48年大洋デパート火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和48年大洋デパート火災事件であり、死者103人、負傷者121人を出し、人事部長、売り場第3課長(3階火元責任者)、営繕部営繕課課員(防火管理者)の3名とも無罪となった。ともに起訴されたオーナー社長は第1... -
【刑事事件:昭和47年の千日デパート火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和47年の千日デパート火災事件であり、死者118人、負傷者81人を出し、ビル管理部課長(防火管理者)が禁固2年6月、執行猶予3年、キャバレー代表取締役(管理権原者)及び同支配人が各禁固1年6月、執行猶予2年の... -
【刑事事件:川治プリンスホテル雅苑火災事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、昭和55年川治プリンスホテル雅苑火災事件であり、死者45人、負傷者22人を出し、社長(管理権原者)は宇都宮地裁昭和60年5月15日確定の判決で禁固2年6月、執行猶予3年の判決を受け、専務(管理権原者)は、本件最... -
【刑事事件:宝塚カラオケボックス「ビート」火災事件】
【1 ポイントは何か?】 カラオケ店は、消防法2条②、③、同施行令別表第一㈡ないし㈢の防火対象物、消防対象物であり、その経営者は消防法7条、2条④の関係者(所有者、管理者、占有者をいう。)、同法8条の管理権原者として、防火管理者(要資格)を... -
【刑事事件:平成14年中座解体工事ガス爆発事故】
【1 ポイントは何か?】 本件は、演芸場として親しまれた大阪の中座の解体工事でガス爆発事故が起き、解体工事の元請け会社の従業員と、大阪ガスの下請けでガスパージ工事を請負った会社の従業員(被告人)が火傷を負い、被告人に注意義務違反があっ... -
【中小企業協同組合:タクシー事業協同組合が総代会で一部の協同組合員を除名した事件】
【1 ポイントは何か?】 中小企業協同組違法に基づいて設立されたタクシー事業協同組合の総代会において労働組合に協力的な協同組合員を除名したが、裁判所が除名の効力を認めなかった事件である。 【2 何があったか?】 タクシー事業協同組合... -
【不動産の贈与:不動産を建築し出来上がりと同時に贈与した事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、建物の贈与契約の取消しの可否に関する事件である。裁判所は、建物の贈与契約についての民法550条但し書きの解釈として、建物の所有権が移転しても、占有の移転の前であれば、贈与契約を取消すことができるとする... -
【内縁解消:その後の争いとして第三者に対する相殺の意思表示をした事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、内縁解消後の争いである。内縁の当事者の一方Dが他方Aに対して旅館業に必要な土地の所有権を取得させる諾約を履行不能にしたうえで、AからDへの贈与金をAからBに譲渡し、BからAに請求し、Bの勝訴判決が確定... -
【介護給付費:眼球しか動かせない重度障碍者について、24時間吸痰体制を確立したとされる事件】
【1 ポイントは何か?】 本件の原告は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で、同居の妻にも適応障害等があり、松戸市に対し、24時間吸痰体制の確立を求めて「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(以下「障害者総合支援法」と... -
【刑事事件:公職選挙法違反で罰金30万円追徴30万円の刑に処せられた事件】
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法221条1項4号、1号は選挙協力目的の買収等を3年以下の懲役もしくは禁固又は50万円以下の罰金刑とする。本件は、40名以上の地方議会議員や首長らが取調べを受けた大型公職選挙法違反事件であり、起訴されたう... -
【刑事事件:公職選挙法違反で罰金40万円追徴50万円の刑に処せられた事件】
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法221条1項4号、1号は選挙協力目的の買収等を3年以下の懲役もしくは禁固又は50万円以下の罰金刑とする。本件は、40名以上の地方議会議員や首長らが取調べを受けた大型公職選挙法違反事件であり、起訴されたう... -
【抵当権事件:抵当権に基づく物上代位権で賃料債権を差し押さえた事件】1
【1 ポイントは何か?】 本件は、抵当権者が物上代位権に基づく賃料の差押えをした後に。賃貸人と賃借人が、賃借人が賃貸人に対して取得した債権と賃料を対等額で相殺するとの合意をしたが、裁判所は、抵当権者による物上代位の差押えの効力が相殺合... -
【抵当権事件:抵当権に基づく物上代位権で賃料債権を差し押さえた事件】2
【1 ポイントは何か?】 建物所有者が建物に抵当権を設定して金融機関から金を借りたが、返せなくなった。抵当権者である金融機関は、抵当建物を差押さえて競売に付することもできるが、物上代位権を行使して、建物所有者の建物賃借人に対する賃料債... -
【団体関係事件:土地家屋調査士会の社員総会決議が無効とされた事件】
【1 ポイントは何か?】 土地家屋調査士会は土地家屋調査士として業務を行う者が加入を強制される団体であるから、社員の除名等の懲戒処分についての総会決議は慎重でなければならない。本件は、除名の懲戒処分を受けた社員が総会決議の無効を主張し... -
【刑事事件:境界標の丸太を根元から切り倒した事件】
【1 ポイントは何か?】 境界損壊罪は土地の境界を認識できないようにする罪であり(刑法262条の2)、器物損壊罪(同262条)とは区別される。本件は、境界標の丸太を根元から切り倒したが、根本が残り、境界を認識できないことはなかったので... -
【証拠開示事件:民事損害賠償請求事件の被告が不法行為のないことを立証するため検察官に刑事裁判に提出しなかった捜査関係文書の開示を求めた事件】
【1 ポイントは何か?】 民事事件で証拠となる法律関係文書を第三者が保持している場合は、その第三者に対して開示を求めることができるが(民事訴訟法220条2条ないし3条)、刑事裁判に関係する文書は刑事公判において開示する以外は原則不開示... -
【交通事故刑事事件:自動車の右折中、対向車線の停止車両の左側から赤信号を無視して飛び出した自動二輪車と接触したが、信頼の原則により無罪、事故報告義務についても可罰的違法性がなく無罪とされた事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は、被告人の車両が交差点を右折時に、対向車線の停止車両の左側から交差点に進入した自動二輪車と衝突し、危険運転致傷罪と事故発生日時等報告義務違反の道路交通法違反で略式罰金を受けたが、その後に被告人が受けた正... -
【交通事故刑事事件:交差点の赤信号で進入し、2台と衝突し、3名を死傷させた事件】
【1 ポイントは何か?】 「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(平成25年法律第86号)は、赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為(2条7号)を... -
【交通事故刑事事件:深夜の飲酒運転により4人をはね、内2人を死亡させた事件】
【1 ポイントは何か?】 「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(平成25年法律第86号)は、飲酒運転による事故のうち、アルコールの影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ人を死傷させた場合(2条1号)、... -
【生活保護行政事件:生活保護受給者らが保護変更決定を争った事件】
【1 ポイントは何か?】 厚生労働大臣は、生活保護法による生活保護の基準を定め、各地方自治体が同基準に基づいて生活保護費を決定することになっている。被告広島市等は、保護の基準の平成25年の改定に基づき原告ら被保護者の保護変更決定を行っ... -
【刑事事件:精神障碍者が妻と2名の子らに殺害されたとされる事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は妻が2名の子らと共謀して入院中の精神障害の夫を退院させて連れ出し殺害した事件であるが、否認事件であり、殺害方法が不明で、殺害されたのか、妻が子らと共謀したのかなどが問題になった事件である。 【2 何があっ... -
【土地境界事件:建物の2階外壁、吊看板、庇などが隣地上にあった事件】
【1 ポイントは何か?】 本件は隣接地所有者同士の争いである。土地所有者Bが所有する建物の2階外壁、吊看板、庇等の構造物がAの所有土地上にあった。AからBに対して、土地所有権に基づく妨害排除請求権により各構造物の撤去を請求した。反訴と... -
【公職選挙法刑事事件:被告人が選挙期間、文書図画頒布の制限規定に違反した事件】最高裁令和5(あ)976
【1 ポイントは何か?】 公職選挙法は選挙期間及び文書図画頒布の制限規定を設けている。本件は、被告人がこれら規定に違反して選挙運動を行い、刑事責任を問われた事件であり、最高裁判所は従前どおり、これらの制限規定は憲法の保障する基本的人権... -
【高校校則違反事件:高校生がいわゆるバイク3ない原則の校則に違反して自首退学勧告を受けて退学した事件】
【1 ポイントは何か?】 原告は高校生であり、自主退学勧告を受けて退学願を提出した。本件自主退学勧告は憲法に違反すると主張し、学校法人に対し損害賠償請求をしたが、裁判所は、憲法上の人権は、国や公共団体と個人との関係を律するものだとし、... -
【憲法判例:いわゆる津市地鎮祭判決として有名な信教の自由に関する事件】
【1 ポイントは何か?】 憲法は基本的人権として信教の自由、政教分離を定めている。本件は、津市体育館の起工式に神社神道の地鎮祭が公費で行われたことが憲法に違反しないとする最高裁大法廷判決であるが、5名の裁判官が反対意見を書いている。 【... -
【専門学校校則違反事件:専門学校の学生が信仰を理由に剣道実技の必須授業を拒否して進級停止、退学命令処分を受けた事件】
【1 ポイントは何か?】 高等専門学校の校長には進級拒否処分や退学命令処分について教育的裁量権があるが、本件は、高等専門学校の学生が信仰上の理由から体育の必須授業とされた剣道実技を拒否したことにより同校の学則に基づいて進級停止、退学命... -
【大学校則違反事件:大学生が、署名活動に事前届出制、学外の団体加入に許可制を定める校則に違反して退学処分となった事件】
【1 ポイントは何か?】 大学生らが大学法人を相手に退学処分の取消しを求めた訴訟であり、裁判所は、憲法の私人間への適用を認めず、大学に、学生の懲戒権について、それぞれの校風と教育方針に基づく広い裁量権を認めた事例である。 【2 何があっ... -
【高校校則違反事件:女子高校生が運転免許取得制限、パーマ禁止などの校則に違反し自主退学勧告を受けた事件】
【1 ポイントは何か?】 本件原告は高校女子部の学生であったが、自動車運転免許取得の制限やパーマを禁止する校則に違反し自主退学勧告を受けたことが憲法の人権規定に違反するとして高等学校卒業認定等を求めた事件である。 【2 何があったか?... -
【裁判官の懲戒事件:地方裁判所裁判官が配偶者の犯罪の弁護のために、裁判官の品位を辱めたとして懲戒された事件】
【1 ポイントは何か?】 裁判官に職務違反、怠慢ないし品位を辱める行状があった場合(裁判所法49条)、戒告又は1万円以下の過料の懲戒を受ける(裁判官分限法2条)。本件判決は、地方裁判所裁判官が配偶者の犯罪行為の弁護のために、裁判官の品... -
【裁判官の懲戒事件:高等裁判所裁判官がウェブ上の投稿で犯罪被害者の遺族を侮辱し、裁判官の品位を辱めたとして懲戒された事件】
【1 ポイントは何か?】 裁判官に職務違反、怠慢ないし品位を辱める行状があった場合(裁判所法49条)、戒告又は1万円以下の過料の懲戒を受ける(裁判官分限法2条)。本件判決は、高等裁判所裁判官Aが自己の担当外の事件である犬の返還請求等に関す...